お金の貸し借りはしてはいけません、と子供の頃よく母に言われたものだ。お金が原因で友達との仲を壊してはいけないと言われた。裏を返せば、お金とは例え子供同士とはいえ、トラブルになれば人間関係を崩しかねないものだということだ。そう思っていた私にとって、アラド戦記 RMTというものは実践するのにためらいがあるものだ。リアル、と名前はついているが、商品はオンラインゲームのアイテムなど、実際には存在しないものである。それを実際のお金に換えるという。ゲームと本物のお金をリンクさせて、安全なのだろうかと思ってしまうのだ。ためらいがある一方で、アラド戦記 RMTを面白いシステムだとも思う。ゲームという架空の世界で作り出されたものが、実際の価値を伴うようになる。中にはキャラクターなど、自分で育てたものを換金することもあるようだ。何も無い状態から価値のあるものを作り出す。価値を測るのは同じ架空の世界を共有する仲間だろう。現実と繋がったゲームの世界、確かに最上のリアリティがある。架空の世界と現実の世界が結びついた先が、アラド戦記 RMTなのだろう。ゲームの自由さとお金が持つ責任の重さが混ざった取引が、トラブルの少ない楽しいものであればよいと思う。